エンジニアのスキルセットとマインドセットを考える
人の特性について、スキルセットとマインドセットという2つの切り口で見ていきます。
- スキルセット
- a. ソフトスキル: コミュニケーション能力、リーダーシップ、チームワークなど
- b. ハードスキル: プログラミング言語、フレームワーク、ツールなど
- c. メタスキル: 学習能力、問題解決能力、創造性など
- マインドセット
- 固定マインドセットではなく、成長マインドセットになっているか
スキルセットとマインドセット
- スキルセット
- 専門技術・知識・ビジネススキルなど
- マインドセット
- 人間性・価値観・姿勢など
心技体で考えると、「技(スキルセット)」と「心(マインドセット)」と考えるとイメージがしやすいかもしれません。
それぞれについて、見ていきます。
1. スキルセット
スキルセットは、下記のように細分化することができます。
- a. ソフトスキル
- b. ハードスキル
- c. メタスキル
1つずつみていきます。
a. ソフトスキル
ビジネスを進めるためのコアスキルを指します。下記のようものです。
- コミュニケーションスキル
- 説明能力
- 論理思考能力
- マネジメント能力
ソフトウェアエンジニアとしては、他メンバーと仕事をするときや、チームをリードしたりするときに必要となる能力です。 特にリーダークラス以上の場合は、確実に必要となるポイントです。
b. ハードスキル
専門スキルを指します。ソフトウェアエンジニアの場合は下記のようなスキルになります。
- プログラミング能力
- 設計能力
- 技術知識
広い言葉として、「技術力」と表現されることが多いです。
このスキルはエンジニアのポジションとして、ジュニア・ミドル・シニアのどの区分になるかを決定するキーポイントとなります。
c. メタスキル
スキルを素早く習得して使いこなすスキルを指します。
「ハード・ソフトのスキル」に対する「スキル」なので、1つ上の次元であるメタスキルという位置づけになります。
メタスキルは3つのコアスキルに分類されます。1
- 自己認識(self-awareness)
- 自己の強み・弱みがわかり、他者にどのように影響を与えられるのか、を自己理解ができている能力。
- 創造性(creativity)
- 新しい問題に対して、従来の方法以外でも解決を行えるような能力。
- 回復力(resilience)
- 積極的に失敗をして、それを受け入れて、新しいアプローチをする能力。
- (システムだと弾力性と訳されますが、心理学的かつここでは回復力としています)
他にも下記のようなスキルなどもメタスキルに分類されます。
- コアスキルを他の業界でも使えるようにするスキル
- ビジネスのペインポイントを見つけ出して解決するスキル
また、転職時などの面接では下記のような観点でメタスキルを見ようとします。
- 学習能力
- EQ(感情知能)
- 視座の高さ、視野の広さ
- 話術(ストーリーテリングできる能力)
- 創造的な問題解決能力
- リーダーシップ
2. マインドセット
人間性・価値観・姿勢などを指します。 具体的には下記のようなものです。
- 人に対しての姿勢
- 技術に対しての姿勢
- 仕事に対しての姿勢
ここでは代表的なマインドセットである Fixed / Growth の2つについて紹介します。
固定 vs 成長
固定マインドセット(Fixed Mindset
)と 成長マインドセット(Growth Mindset
)はそれぞれ以下のような特徴があります。
🙅♂️固定マインドセット | 観点 | 🙆♂️成長マインドセット |
---|---|---|
生まれつきで固定してると考える | 能力 | 努力次第で成長できると考える |
したくない | 挑戦 | 進んでやる |
諦める | 障害 | やり切る |
恐れる | 失敗 | 恐れない |
聞きたくない | フィードバック | 受け入れる |
固定マインドセットになっている人は、成長マインドセットに切り替えていく必要があります。
この2つのマインドセットについて、何かを学習したり訓練するときのモチベーションに影響を与えます。
まとめ
スキルセットとマインドセットについて紹介しました。
- スキルセット
- a. ソフトスキル: コミュニケーション能力、リーダーシップ、チームワークなど
- b. ハードスキル: プログラミング言語、フレームワーク、ツールなど
- c. メタスキル: 学習能力、問題解決能力、創造性など
- マインドセット
- 固定マインドセットではなく、成長マインドセットになっているか
この記事が、どなたかの参考になれば幸いです。