Skip to content

エンジニアのメンターがどれくらい稼げるのか調べてみた|独立・副業・フリーランス向け

Nashの画像
Nash
SE→Webエンジニアに転職後、フリーランスとして独立し、北米でソフトウェアエンジニアをしていました。

結論、トップクラスの売上が月約200〜100万円以上ですが2〜3人な上に個人ではなく会社で運営しているケースなどもある。 また、そこから下のトップクラスでも月約15~30万円くらいの売上で、専業・副業でもあまり稼げれなさそうでした。

では、みていきます。

はじめに

エンジニアとして、副業・フリーランスをしていると選択肢として「メンター業」があることに気付くかもしれません。

ここでは、ビジネスという観点からメンターはどれくらい稼げれるのか?を調べることにしました。

メンターとは

メンターとは、助言者・指導者などが元で、ビジネスの世界では「知識・スキル・経験のある人が、若手や初心者に対してアドバイスを行うこと」を指します。

ソフトウェアエンジニアでのメンターでは、ペアプログラミング・コードレビュー・設計レビュー・技術選定のレビュー・キャリアアドバイスなどを行うことが多いです。

個人メンターのプラットフォーム|MENTA

ソフトウェアエンジニアなどの個人のメンターが利用するプラットフォームとして、MENTAが最も有名です。

今回、調査としてMENTAの上位のメンターの売上を調査することにしました。

MENTAの上位陣の内容を確認する

MENTAではログインしていない状態だと、LPページでトップのメンターが表示されます。

2024-02時点でのトップメンターは下記の通りです。

それぞれのプロフィールページで契約中人数とコース金額がわかります。

ただし、契約者がどのコースを取っているかがわからないので下記の点

  • どのコースを取っているかを仮定して計算する
  • コースが多い人は調査対象から外す

ではみていきます。

おおよその売上を確認してみる

2024-02時点でのトップメンターの契約者数とコース金額から売上を算出してみます。

  • 伊藤 フミヤ

    • 約250万円/月
    • 2024-02時点でのおそらく1番トップのエンジニアの人を見ると下記の通り
    • コース: 29,800円/月、49,800円/月
    • 契約者数: 86人(ただし初月無料の契約者数もおそらく含まれる)
    • →(2,562,800円/月(=29,800*86))
    • ただし、この人は自分でメンターの会社・サービスを作ってるレベルで個人レベルだと考えない方が良さそう
  • だいそん

    • 約14万円/月
    • 契約者8人
    • コース: 29,800円/月、5,000円/月
    • 契約者のコースの受講を半々と仮定すると、(139,200=119,200+20,000=4*29,800 + 5*4,000)
  • 田辺悠介

    • 約24万円/月
    • 契約者8人
    • コース: 29,800円/月、149,000円/月
    • 契約者の全てを低額のコースと仮定すると、(238,400=8*29,800)

考察

  • トップ数人は月に100万円以上稼いでいる可能性が高い
    • ただ、個人ではなくメンター会社を運営している人もいるので「個人のメンターの売上」ではないケースでもある。
  • トップクラスでも、月15~30万円くらい
    • トップクラスでもこの金額です。夢がない。
    • 副業としてとして考えても、かけるコストに比べて低すぎるように感じます。
  • フリーランスのソフトウェアエンジニアなら月70万くらいなので、メンターは比較すると低め
    • フリーランス特化のエージェントであるレバテックの平均年収は約876万円(2022/8)。
    • →73万円/月(=8760,000/12)

メンターをおすすめしない理由

  • 単価が低い
    • 客層がtoCな上にお金を多く使えないセグメントなので単価が低くなってしまう。
  • スケールしにくい
    • 青天井に見えるメンター業だが、実際はストックビジネスではなくフロービジネス。
    • そのため、例えば顧客を100人くらい持てる凄腕のメンターでも使える時間は限られている。
    • メンター業は「この先生から学びたい」というブランドで人を集めるので仕組み化とも相性が悪い。
    • というのも、人が集まった後に仕組み化して自分が抜けることができないので。
  • メンター業以外のこともやらないといけない上にかなり大変
    • マーケティング、顧客を見つける、教材作成、メンター業をやらないといけない。
    • 教材作成については、メンテコストも高い。
  • 売上が不安定
    • 顧客の数に比例して売上が変動するが、顧客の増減がかなり不安定。
  • 雇われスクール講師の方がメリットが多い
    • フロービジネスなのは同じで単価は比較するとさらに低め。
    • ただし、講義だけを行えば良いので比較すると高くなる(ただし、事前準備が必要なケースもある)

(おまけ)メンター業をおすすめできる人

  • すでにスクール講師の経験がある人かつスモールスタートで独立してスケールさせることを考えている人
  • 自分の他の商品を持っていて、メンター業は入り口として自分の商品の売上に持っていける人

まとめ

メンター業がどれくらい稼げるかを調べた内容のまとめでした。

この記事がどなたかの参考になれば幸いです。